「だーかーら! 小明には赤だろ赤ッ!!」
「そんなことありません。青だってよくお似合いですよ」
「大体なんでてめえが仕切ってんだよ! 着るのは小明だろーが!? こいつに選ばせろ!!」
「ああ、前鬼は途中からいらしたので知らないんでしたね。ボクは小明さんに頼まれたのですよ、ご友人たちと遊びに行く服を選んでほしいと」
「おい本当か!?」
「う、うん。別に誰でもよかったんだけど、丁度後鬼丸くんが来たから」
「誰でもいいならオレ様が選んでもいいんだな! なら赤にしろ!!」
「しつこいですよ前鬼。頼まれたのはボクなんですから、あなたの出る幕はありません」
「うるせーんだよてめえは!! どっちにしたって、最後に決めるのは小明じゃねえか!!」
「その通りですよ、だからあなたが騒ぐことではないんです。ホラあちらへ行っていてください。邪魔です」
「うおっ! なっ、おい、クソ、このっ、押すなこら――――ッ!!」
(やっぱり黄色にしたいとか言ったら怒られるかなー……)
色仕掛け